ももえ誕生 ~立ち合い出産はするべき~

娘の誕生話を書きます(トト記)

2017年9月の大型台風がまさに日本へ上陸する頃の話です。

台風の低気圧の影響で出産が多くなる話はよく聞きますが、私の娘もその1人でした。

 

 当時の私は埼玉県で働いており、妻は愛知へ里帰りしていました。

 

ももえ誕生の前夜(22時頃だったか)。

妻の母から、生まれそうだから入院しましたとの知らせが。。

「今日は遅いから、明日の朝に移動してきてください」と。

頭は真っ白。「はい」といったものの、よくよく考えれば台風で電車動いとるんかいと思い直し、深夜バスなどの移動手段を模索しました。。。

まぁ、ないですね。

 

とりあえず、泊りの支度だけすませて、何も考えずに車を走らせていたことは覚えています。

途中の神奈川あたりで深夜の0~1時だったか、、、かなりの豪雨でした。

沼津あたりからは雨はないものの、風はすごかったこと、とにかく眠かったことしか記憶になく朝の5時くらいに産婦人科に到着していました。

(本当に事故してしまうんじゃなかって、、台風時の運転はもうしたくないです。)

 

眠気のピークでしたが、やっとの思いで妻の分娩室へ到着。

ちょっと休めるかな?という甘い気持ちで部屋に入るや、

妻のこれまで見たことのない形相と声(痛いを超えた痛さ)と対面し、

「これは、、、△×■*」という感じ。

助産師さんからは、「はい、旦那さんこられたので、手伝ってもらいますよ~」と、

お父さんへの気遣い一切なく「お尻をぐっと押さえていてくださいね~」の指示。

(「いやいや、なんで押さえるの?、「え?え?」)という私の疑問は

妻の野生の叫びにかき消されました。

立ち合い出産をされた事がある男性はわかるかもしれませんが、この場で男の立場はないです。

何かに疑問を抱いても、聞ける雰囲気でもなく、スマホで悠長に調べる暇もありません。

ただただ、指示された事を成し遂げる!それしかありません。

 

お尻を押さえる→妻「そこじゃない!もっと手前」→位置修正して押さえる

→妻「もっと強く!」→私「グオォォ」(と言ってはいるが、すでに限界)

この繰り返し。地獄。いや、命削って子供のためにできる最初の仕事でしょうか。

 

最後には、出口が小さいので、股をメスで切るという判断で、外科医?が到着し、

執刀しました。

妻が自分の血をみて倒れたことがあると聞いていたので、このタイミングで失神はさすがにまずいということで、私は妻の頭に立って、励ましていた半分、自分も気を失いそうになりました。本当に怖かった~

 

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子供はギャーっと生まれて、その時の喜びと感謝(妻と子供と産婦人科のみなさんに対して)は忘れません。

立ち合い出産できたというのは、私にとって本当に貴重な経験

『これから娘をしっかり育てていこう』と強く決心できたのも、妻がつらい経験をして、狭い道を力のない子が一生懸命に生きようと出てきた場面に遭遇したからだと思います。

 

長ったらしくて、結局何が言いたいのかわからない文章になってしまいましたが、

読者の方に、立ち合い出産は大事なことだということだけ分かっていただければ幸いです。

 

次回からは、もっと明るい話題を目指します!